福祉施設における動画の活用
あるグループホームのホーム長は、認知症で対応が困難な利用者の行動を家族の了承のもとスマホの動画で撮影し、それを家族に見てもらって共通認識をもった後で話し合っている。
また、職員の移乗介助に疑問をもったホーム長は、その様子をスマホの動画で撮影した後、リハビリの専門家に見てもらい、アドバイスをもらった。
ある保育園では、園庭の遊具の使い方をスマホの動画で撮影し、それをもとに動画のマニュアルを作った。
今まで文字や図、写真で表現していたものが、動画を使うことでより正確に表現できるようになってきた。動画であれば繰り返し見ることもできる。
福祉の世界は、サービス業なので、マニュアルについてはその必要性を疑問視する人もいる。確かに仕事の多くはマニュアルでは表すことができないが、動画を活用することで、一つ一つの介助がより正確になり、事故防止にもつながり、業務の効率化にもなるはずである。