アンケート調査後のフィードバックでその施設の質が分かる
様々な介護施設や保育園で家族や保護者を対象に無記名アンケート調査をやる。無記名アンケート調査なので、当然いろんな意見があり、ちょっとした要望からクレームに近いものまで、様々だ。
どれだけ普段頑張っていても、サービスの質が高い介護施設や保育園でも、いろんな意見があるが、その施設の「経営の質」が分かるのは、アンケート調査の内容よりも、むしろアンケート調査の集計後である。
つまり、アンケート調査に対するフィードバックをどうしているのかで決まる。
アンケート調査をやっても、その結果を回答者である家族や保護者に全く知らせないところもある。これは論外。これではアンケート調査をやる意味がないし、やらない方が良い。こんなことを繰り返していると、アンケート調査をやっても回答してくれなくなる。
フィードバックをしている介護施設や保育園もあるが、その中身は様々だ。
集計結果はあるが、事務所に保管しておき、家族や保護者から「見せてほしい」と言われれば見せるレベル。このレベルでは、フィードバックしているとは言えない。家族や保護者から「見せてほしい」とは言いにくいし、事務所前でゆっくり読むことなんてできない。
集計結果と意見・意向に対する施設の回答は、全員に配布するべきである。あるいは、家族会や保護者会等において、きちんと報告・説明するべきである。
また、配布して終わりではなく、意見・意向の実現に時間がかかることもあるだろうから、施設便りや園だより等を通じて、施設としての取り組みの経過を報告するべきである。
質の高い施設ほど、フィードバックはしっかりやっている。