福祉の世界を良くするためにやるべきこと(1)
福祉の世界を良くするためにやるべきこと。それは、
1)国としてやるべきこと
2)事業所としてやるべきこと
3)職員としてやるべきこと
の3つに分けられる。
まず、1つ目の国としてやるべきことは、ベーシック・インカムである。
ベーシック・インカムと一口に言っても、財源をどうするのか、健康保険等の社会保険をどうするのか等、いろいろ課題もあり、賛否両論あるが、まず無条件で最低限の生活を保障することは何よりも重要である。福祉の現場は心身ともに辛いところもあるが、それでも「お年寄りが好き」「子どもが好き」という人は多い。彼ら、彼女らが現場で気持ち良く安心して仕事ができるようにするためにも、ベーシック・インカムは必要だし、IT化によって仕事を失った人達の受け皿となるためにも必要である。
また、直接給付にすることに意味がある。
今、コロナ対応で企業に補助金が出ているが、飲食店というだけで一律に金額を決めたり、昨年度の持続化給付金も個人事業主に100万で中小企業に200万だった。中小企業の中には実態のないペーパーカンパニーも含まれる。厳しい言い方をすれば、企業や飲食店等のお店については、時代の流れの中で、ある程度の新陳代謝は必要なのだ。だから、その全てを対象に補助金を支給する必要はないと思う。ただ、企業やお店が潰れても最低限の生活は保障しなければならない。だから、優先順位の1番はまず国民一人一人の生活。そのためには直接給付する必要がある。
昨年の10万円は消費にならずに貯金にまわったという意見もあるが、1回限りの給付ならば、貯金にまわるのも当然である。毎月継続し、恒久的なものにしなければ安心につながらず、消費にはまわらない。
ベーシック・インカムについては、書きたいことは山ほどあるが、今日はここまで。2つ目と3つ目も次回以降に。