福祉分野の人材育成(2)

前々回のブログでは、福祉分野の人材育成の一つとして、専門分野以外で何か一つ熱中できるものを磨き、それを事業所内で他の職員に教えることを述べた。

人材育成方法は様々なものがあるが、こんなことを言う人間はほとんどいないと思う。

今日はその2つ目。

先日、ある経営者の勉強会で、ある不動産関連の創業社長が「会社に出社するのではなく、地域に出社しろ」と社員に言い聞かせていると言っていたが、まさしくその通りだと思う。

福祉業界も同じである。

福祉は地域でやるもので、インターネットで物を売るものではない。

にもかかわらず、地域との繋がりは薄い。

福祉分野の人材育成方法として、次のようなことを提案したい。

職員は年1回、必ず何らかの地域活動に従事するか、自ら地域活動を主催すること。

例えば、地域の清掃活動。保育園の職員ならば、普段関わらない介護施設や障害者施設でのボランティア活動をやる。介護施設の職員も、保育園で絵本の読み聞かせのボランティアをやってみる。

また、施設内の職員で何名かでチームを作って、自分たちで企画しても良い。例えば、地域清掃活動やバーベキュー大会等のイベントを開催する。地域で引きこもりの子どもがいれば、誘ってみる。障害者施設の子ども達にも参加を呼びかける。施設の会議室を使って高齢者対象のスマホ教室をやってみる。コロナ禍なので、そんなに多くの人を集める必要もない。

福祉と一口に言っても幅広い。介護だけ、保育だけではなく、施設の中だけでなく、契約している利用者だけでなく、地域全体を見ることは、職員一人ひとりの幅を広げるだけでなく、地域における法人のブランドイメージ向上にも繋がる。

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