福祉の世界を良くするためにやるべきこと(2)

福祉の世界を良くするために、国としてベーシック・インカムを導入するべきというのが前回の内容だったが、今回は施設としてやるべきことについて述べたい。

施設としてやるべきこと、それは副業を認めること。そして、職員一人ひとりの人生を応援することである。

副業を認めることは、もはや時代の流れとして当然である。まして、福祉業界のように、売り上げのMaxが決まっている一方、職員を昇給させなければならない状況では、利益は減る一方である。どの業界にも先駆けて副業を認めるべきだが、なかなか進まない。

まず、副業についての勘違いがある。副業と聞くと、どこか他の会社と雇用契約を結んで、シフトが入っていない日に勤務するイメージをもっている人もいるが、そうではない。SNSやブログ等を活用して空いている時間、好きな時間に自分の趣味や特技を収入に繋げることなのだが、経営者や管理者の中には、SNSを使ったことがないため、感覚としてわからない人もいる。

いくつかの事業所で副業を認めている施設もあったが、話を聞くと、副業をするには会社に申請書を提出する必要があるとのこと。

それもちょっと首をかしげてしまう。

私が理想としているのは、副業を認めるというレベルではなく、副業を推奨し、応援することである。

例えば、職員の中に絵を描くことが趣味の人がいたら、空いている会議室を使って個展をやるように勧め、他の職員や地域の人たちにも個展を告知する。その場で絵を購入したい人がいれば、そのお金は当然その職員の収入にする。

その職員の人生を応援してあげるのだ。

最近の若い人たちにとって、仕事は確かに大事だが、人生の全てではない。昔は、特に男性は仕事が人生の全てと言っても良く、仕事が充実していれば人生も充実していた。年功序列で終身雇用、景気が良い時代はそれで良かったのだろう。しかし、今は違う。そもそも遊びと仕事の境界線もなくなってきている。職員と個人面談をして、仕事上の悩みや今後の希望を聞くだけでは足りないのだ。仕事はもちろん、人生で何をしたいのかを聞き、理解し、応援してあげなければ、職員はやる気をもって動いてくれない。

介護施設や保育園等の福祉施設の経営者、管理者は、もっと職員一人ひとりと真剣に向き合うべきである。

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